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油圧式エレベーターのオイル:交換周期と管理

油圧ユニットとオイルクーラーのメーカーの技術資料をもとにまとめました。

油圧式エレベーターは、タンクのオイルをポンプでシリンダーに送ってかごを上昇させ、かごの自重でオイルをタンクに戻して下降させます。そのため、オイルの温度、粘度、量が乗り心地と設備寿命を左右します。最も重要な基本は2つです。オイルは1–2年ごとに交換すること、そして油温を55 °C未満に保つことです。

1–2年オイル交換周期(Donam推奨)
55 °C未満維持すべき油温
30–35 °C冷却を開始すべき温度

油温が高くなると起こること

  • ポンプ効率が大きく低下し、ポンプ寿命が短くなります。
  • オイルの寿命も急速に短くなります。粘度が下がるため、オイルを早めに交換しなければなりません。
  • 粘度が下がると、コントロールバルブの調整精度が低下します。
  • 油圧モーターにも悪影響を与えます。

過熱の原因

  • 上昇着床速度が遅すぎる、または減速スイッチの位置が低すぎるため、着床に時間がかかりすぎる。
  • 機械室の換気が不十分である。
  • 熱が放散される以上の頻度でエレベーターが運行している。

原因を解消するまでの間は、下降速度を一時的に遅くすることで頻繁な運行を減らし、過熱を避けやすくなります。

対策:換気 → ラジエーター → オイルクーラー

1. 軽度の過熱:換気

たとえば油温が2–3時間かけて20 °Cから55 °Cまで上がる程度であれば、油圧ユニット周辺の空気の循環を改善するだけで十分な場合があります。0.05–0.10 kWの排気ファンまたは送風機を設置し、機械室の空気を屋外へ排出します。

2. 換気で不十分な場合:空冷式ラジエーター

10–50 ℓ/minのポンプで高温のオイルを循環させ、0.1–0.2 kWのファン付き空冷式ラジエーターに通します。冷却器は機械室の外(たとえば昇降路内)に設置し、機械室の熱気も排出します。

冷却能力はファン出力ではありませんファンモーターは通常0.1–0.2 kWで足りますが、冷却器の実効冷却能力は、水中モーターの場合、主モーター定格の約1/4以上が必要です。

3. オイルクーラー

冷却システムは油温が30–35 °Cに達した時点で作動を開始する必要があります。Donam Engineeringのオイルクーラーは空冷式で、デジタル温度調節器が設定温度に応じてオン・オフを切り替えます。14 kW(12,000 kcal)と20 kW(17,000 kcal)があります。設備の保護、オイル寿命の延長、快適な乗り心地の維持のため、オイルクーラーの設置をおすすめします。

クーラーの設定温度を任意に変更しないでくださいDonam オイルクーラーは出荷前に試運転を行い、推奨温度に設定しています。設定が低すぎるとモーターが長時間運転し、焼損や設備の過熱を招くおそれがあります。設定が高すぎるとオイルを適時に冷却できず、油圧ユニットやシリンダーを損傷するおそれがあります。

油温が低すぎる場合

作動油の粘度は、季節による気温、荷重、シリンダーのサイズによって変化します。夜間や長時間の停止中に油温が適正レベルを下回った場合は、オイルヒーターでオイルを温め、制御システムが円滑に作動するようにします。

オイルが収縮したり大きな荷重がかかったりすると、かごが瞬間的に下がり、かごの床と乗場の床がずれることがあります。その場合はレベル補償装置がシリンダーにオイルを補充し、レベルを回復させます。

適正な粘度

  • コントロールバルブの調整:オイル粘度33–152 cSt(mm²/s)で最もよく機能します。
  • ラプチャーバルブ(落下防止バルブ)の作動範囲:粘度50–75 cSt、温度20–60 °C。

出典:Donam 油圧技術資料集、ラプチャーバルブ

油量の計算

タンクに必要な油量は、シリンダーの直径と長さから計算します。

  • 作動油量(ℓ) = シリンダー断面積(cm²)× シリンダー長さ(cm)÷ 1000(断面積 = 半径 × 半径 × 3.14)
  • 基本油量(ℓ) = かごが最上階にあってもモーターとポンプが油中に浸かった状態を保つために必要な油量
  • 必要油量(ℓ) = 作動油量 + 基本油量

形式別のタンク寸法と油量は油圧ユニットの仕様およびタンクの選定に掲載しています。タンクの油面はオイルレベルゲージで確認できます。

オイルはどのくらいの頻度で交換すべきか?

Donam Engineeringは、作動油を1–2年ごとに交換することを推奨しています。油温が高いほど粘度の低下が早く、交換時期も早まるため、運行頻度が高い現場や油温が高い現場では1年に近い周期で交換してください。オイルを長持ちさせるには、まず55 °C未満に保つことが大切です。

交換と交換の間は、定期点検のたびに以下を確認してください。オイル交換作業そのものについては、保守会社またはDonam Engineeringにお問い合わせください。

  • 油温が55 °Cを超えていない
  • タンク内のオイルが十分にある(オイルレベルゲージ)
  • タンク内に目に見える汚れがない
  • シリンダー、配管、バルブから油漏れがない

コントロールバルブ内部のフィルター(FF)はオイル中の汚れを除去するもので、取り外してはいけません。

よくあるご質問

油圧式エレベーターのオイルはどのくらいの頻度で交換すべきですか?

Donam Engineeringは1–2年ごとを推奨しています。運行頻度が高い現場や油温が高い現場では、より早い交換が必要です。

適正な油温は何度ですか?

55 °C未満に保ってください。冷却システムは油温が30–35 °Cに達した時点で作動を開始する必要があります。

オイルクーラーは必ず必要ですか?

軽度の過熱であれば、機械室の換気だけで解決できます。換気とラジエーターで不十分な場合や、エレベーターの運行頻度が高い場合は、オイルクーラーをおすすめします。

エレベーターが少し沈みます — オイルが原因ですか?

油漏れの可能性もありますが、オイルが冷えて収縮することでもかごは沈みます。油圧式エレベーターが沈む原因をご覧ください。

過熱・油漏れのご相談

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